新年明けましておめでとうございます
暇なんで、
「堤防を作るシリーズ」
地盤改良・鋼矢板打設編です。
前にアップした穏やかな鮭が上ってくる川は
こんな感じです。
川の中に工事用道路をつくり、水の浸入を防ぐ為の鋼矢板(鉄の板)を地面に打ち込んでいます。
橋の上が国道ですねぇ~。右手に見える鉄の波板が鋼矢板です。9mほど地中に打ち込んでます。
なんやわからんですか?
この鋼矢板の中をホジホジ掘り返し堤防の基礎杭を打ち込むんです。それは、まだ次のブログで。
これが、ホジホジし終わった後。水面より4mほど低いです。
低いとどうなるかわかりますか?
こうなります。
水が噴出するんですねぇ。これを上の写真にあるポンプでくみ出し、工事をします。
この矢板を土の中に打ち込むのに苦労してるんですね。。
なにせ、川ですから地中に大きな石が埋まってます。ゴロゴロと玉石が出るもので硬い、硬い。
鉄板なんてそのまま打ち込むと曲がってしまいます。それで出てきた新兵器。
クラッシュパイラー
クレーンがつってるのは、ドリルです。
ドリルでグリグリ、石をのけて穴を掘り、その中に鉄板を差し込んでいく機械。お値段1億2千万円。
別のところでは、地盤が軟らかく地震が来たら液状化する恐れがあるんで、地盤改良をします。
地盤改良ってのは、土の中にセメントを噴射してマゼマゼします。
で、その写真がこれ
横に盛り上がってる黒いのがセメントを土の中に噴射した為、余って地上に出てきた土です。盛上がり土といいます。
この土は、築堤に使います。(築堤 堤防を作ること)
遠目でわからないでしょうから、近くの写真
もっと近く
この恐ろしいグリグリの先っちょからセメントを噴出しながら、土の中をモグモグしていくんです。
深さ18mほど。
で、どんなものかというと
こんなものが、地下18mまで出来るんですね。
これを3000本打ちます。今現在で2500本は終わりました。
この効果は、実証済みで、千葉でこの改良をしていた地域は、まったく液状化しなかったです。
ちなみに1本のお値段は何十万円です。(詳しい値段は言えません)
こんな感じで、川の両岸1.5kmをせっせ、せっせと後3年掛けて堤防を作ります。
総工費は、60億。たぶん最終は70億になるでしょ。
彼らには迷惑な話ですよねぇ。なにせ、鮭が産卵した川底を、ほじくり返して掘っちゃってるんですから。
土木は自然破壊です。
ただの自然破壊
にゃ~。